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芸術・アート

アートセラピストの仕事内容

芸術療法ともいわれるアートセラピーのはじまりには諸説ありますが、精神病者の治療が目的のひとつであったといわれています。

アートセラピーは描画や造形なその芸術活動を通して心のケアをする心理療法のひとつです。言葉を使わず、描画、音楽、彫刻、文学、詩歌、ダンス、サイコドラマ、コラージュ、ネイチャーワークなど、用いるものによっていくつかの種類があります。

アートセラピストは、芸術活動を通してクライアントが抱えた問題を導き出し、心のトラウマや葛藤からの回復をサポートするスペシャリストです。自分を表現することを通して自由と創造性を獲得していくアートセラピーは、子どもから高齢者まで、また精神に障害のある人から健常者まで広範囲の対象者に可能な療法です。例えば、精神障害者や痴呆性高齢者に対しては、作品制作によって攻撃性や衝動行動を昇華させたり、作品完成による満足感で自己評価を高める手助けをします。

また、犯罪被害者のサポートにおいては、作品や制作過程に何らかの形で表現された、本人の口にしたくない心の傷や、言葉では表現しにくい心の葛藤、トラウマをアートセラピストがとらえ、治療に活かしていきます。

アートセラピストになるには

日本では、アートセラピーを精神科医や臨床心理士などが取り入れて行っているケースが多く、専従・常勤のアートセラピストというのはまだほとんどいないのが実情です。養成講座を経てアートセラピストになった人が、その研究機関の職員として定期的に医療施設に出向いたり、非常勤で芸術療法士として採用されたりという程度です。しかし、さまざまな分野で利用が進みつつあるアートセラピーは、今後二一ズの増加が期待できる分野です。

アートセラピストの資格としては、いまのところ確立されたものがなく、いくつかの団体がそれぞれ独自にセラピストを養成しています。その名称も造形美術療法士絵画療法士などさまざまです。アメリカの場合、学会が認定するアートセラピストという資格がありますが、大学院でアートセラピーを専攻し修士号を得たのちに臨床経験を約1000時間義務づけられるなど、そのハードルはとても高いといえます。日本でアートセラピーを専攻できる大学院はまだないのが現状です。

アートセラピーは、自閉症の子どもや精神障害者、薬物依存・アルコール依存者、痴呆性高齢者などを対象にして、さまざまな施設や機関で行なわれています。アートセラピストが活躍できる場所としては、絵画教室、幼稚園、保育所、親子のセラピー教室、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、精神科クリニック、保健所・保健センターなどがあります。さらに、芸術家が自分で主催するワークショップを開くケースもあります。セラピーの先進国アメリカでは、アートセラピストはエイズ患者のための施設や、刑務所、ホームレスシェルター、コミュニティー・メンタルヘルスセンターなどでも活躍しています。

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