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伝統文化
香道師範の仕事内容
香道とは、一定の作法に基づいて香木を焚き、その香りを楽しむ日本古来の芸道で、その専門家が香道師範です。茶道、華道と同じく東山文化の下に成立した香道には、御家(おいえ)流と志野(しの)流の2派があります。御家流は貴族や公家の流派で、「香りと雰囲気を楽しみ、遊び、心の余裕を得る」事を基本とします。一方、志野流は武家の流派で「精神修養で形の完成を通じ、心の鍛錬をはかる」ことが基本です。
御家流の場合は、まず一定の作法に従って香木を焚き、和歌や古典文学などの文学的なテーマに基づいて鑑賞します。そして、その日のテーマに関する講義のあと、実技となります。これは、香を嗅いで何の香りかをあてるというもので、香道の世界では嗅ぐと言わずに「香を開く」といいます。
ここで用いられる記録紙は書道の要素が含まれ、また手前に使用する道具には美術的要素が高いことから、香道は総合芸術とも言われています。
最近では、芳しい香りを開くことで心が安らぎ、癒されるため、心のリフレシュを求めて香道への若い人の入門が増えています。
香道師範になるには
御家流の場合、稽古の場である研究会は通常月2回開かれます。入門して4年ほどで初伝、15年ほどで師範資格である皆伝、25〜30年で奥許の免状が取得でき、香道師範を一生涯の仕事とすることができます。
香道師範としての活躍の場としては、香道の教室をはじめとして、大学のサークル、寺院などがあげられます。